こんにちは、スタッフのミイです。
秋が来ていますね。たぶん。
沖縄は春と秋の季節感がはっきりしないことが多いので、衣替えにはちょっと苦労します。
園内のヤシも実りの季節に入り、上を見上げれば実がなっている様子が見ることができますよ。
今回は、種を集めているヤシを紹介します。
ひとつ目がこのこ。
ビスマルクです。
日本では、ちょっと珍しい種類のヤシになりますね。
マダガスカル原産のこのヤシは、ドイツ初代首相ビスマルクにちなんで付けられたそうです。強そう(笑)
青緑色をした葉は扇のように広がり、見た目も美しいことから人気ですね。
種はこんな風につきます。
大きさにばらつきがあり、やはり大きいものに良い種が入っていますね。
風の強い日には根元に実がバラバラっと散らばっていて、その中から拾うようにしています。
拾った種は皮と果肉を取り、綺麗に洗ったら面白い模様の種が出てきます。
実からは甘い香りがするので、先客の虫と鉢合わせすることがよくあります。
そして私が驚いて投げてしまうという、ハプニングがあります。
本当にびっくりしますよ。
きれいに洗ったものがこちらです。
ヤッシーのバッチと並べてみました。
大きさは4cm前後です。
濡れている時は焦茶色ですが、乾かすと色が薄くなりました。
そして、次がこのこ。
パルメットヤシです。
ここ東南植物楽園には一本しかないヤシです。
他のヤシに比べたら成長はゆっくりで小型のヤシになりますね。
それでも園内のパルメットヤシは約4m程ありますね。
アメリカのサウスカロライナ州の木にもなっていて、パルメットで作った要塞に立てこもった入植者たちがで英国軍艦を打ち負かした歴史もあります。すごいですね。
種はこんな風につきます。
先ほどのビスマルクよりも小さい実がなっています。
落ちたものを集めようとしましたが、なかなか見つからない・・・なぜだろう。
理由は別の日にわかりました。
バリケンたちが食べていたのです。
という訳で、なっている部分を切り取って種を集めることになりました。
切り取った房がこちら。
一輪車からはみ出る程あります。
房を切り落としている最中も、バリケンがこぼれた実を狙って大変でした。
房から外したものがこちらです。
大量に取れました!!
パルメットヤシも薄く甘い香りがして、バリケンが食べるのも分かる気がしました。
更に実から種を取り出します。
おおよそ実が黒く1cmで種が茶色で7mmぐらいですね。
ビスマルクとパルメットヤシの発芽も試してみたいので、様々な条件でやってみたいと思います。
ヤシの発芽は種類や条件によって、発芽期間が変わるようで、数週間から長いものでは約2年もかかるそうです。
これから冬も本格的になるので、発芽は春先になるかもしれないですね。
気長に待ちましょう。
スタッフのミイでした。