少し寒さが和らいできた今日この頃でしょうか。
とはいえ、先日の寒波の影響が出ている園内。さすがに厳しい寒さだったようです。
さて、そんな中、しっかり果実を着けている植物をご紹介します。
ベニノキです。
Bixa orellana
その名の通り、真っ赤な毛を付けた果実がたわわになっています。
この果実、熟すと二つに割れ、中からたくさんの種子が出てきます。
そしてそして、この種子、赤色の種皮に覆われているのですが、つぶすと真っ赤に。
原産地熱帯アメリカの先住民は戦闘の時、この色素を体に塗って戦いに挑んでいたそうです。また、リップスティックツリーという別名もあるように、今でも口紅代りに使われています。
実際につぶしてみると本当に綺麗な赤色です。
人間が使っている色というのはもともとは地球の産物、植物から作られてきたものだということは頭で分かっていても、実際にこれほど見事に発色するのを見ると、なるほどなあと、人間と植物の関わりを実感させられます。
ベニノキは水上楽園のタコノキステーション付近で見ることができます。
是非一度足を運んでみてください。
S.Mでした。